しまなみ海道随一の眺望。亀老山展望公園と大島・吉海町(愛媛県今治市)の魅力

吉海町(愛媛県今治市)の西に沈む夕陽を撮影した拡大写真。

「よしうみバラ公園」は、本州(広島県尾道市)と四国(愛媛県今治市)とを結ぶ西瀬戸自動車道(通称:しまなみ海道)上の大島(今治市吉海町)にあります。

大島よしうみ町は、バラ公園の他にも魅力的なスポットが数多くあり、一度は訪れたい場所です。

本稿はしまなみ海道のバラ園がある大島吉海町のバラ園以外の見どころを紹介しています。

 

眺望絶佳。しまなみ海道随一の眺望。亀老山展望公園

亀老山展望公園(愛媛県今治市吉海町)の展望台を撮影した。

大島南インターからほど近い山の頂上に「亀老山(キロウサン)展望公園」という場所があります。ここからの眺望は絶景のひと言で、しまなみ海道を通るなら是非とも訪れておきたい眺望の名所です。

しまなみ海道は橋上から瀬戸内海の淡い海を眺めるだけでも心癒される景色ですが、亀老山の頂上から望む眺望は橋から見る景色とはまた異なり、視界を遮るものがない文字通りに360度のパノラマが広がる絶景です。

亀老山展望公園(愛媛県今治市吉海町)の展望台から東方向を撮影した写真。

上記の写真は展望公園で西南を向いたものです。振り返った東南側はこちら。

亀老山展望公園(愛媛県今治市吉海町)の展望台から来島海峡大橋を見下ろした写真。

ここからの眺めは圧巻の一言に尽きる素晴らしい眺望で、来島海峡にかかる来島海峡大橋を眼下に見下ろす海峡の眺望をご覧ください。

来島海峡をまたいだ対岸(南側)は四国で、今治市街地が広がっています。

続いて、南側はこのように見えます。山々の頂きの向こうの海の、その更に先にうっすらと愛媛県今治市の市街地を見ることができます。

亀老山展望公園(愛媛県今治市吉海町)から南側を撮影。海の向こうに今治市が見える。

愛媛県今治市吉海町にある標高307mの地にある亀老山展望公園からの風景。南方向を撮影。山々の頂きの向こうの海の、その更に先にうっすらと愛媛県今治市を見ることができる。

 

南東方向に目を向けると穏やかで優しい瀬戸内海が広がっています。爽やかなライトブルーの海色は瀬戸内海ならでは。(写真の右上方向は今治市街地。)

そのまま東方向に目を転じると、空と海の境界線が不明なほどに澄み渡る空と穏やかな水面が広がっているのに気づきます。眼下に見える建築物からはここ亀老山展望台の高さをうかがい知ることができます。

亀老山展望公園(愛媛県今治市吉海町)より眼下に瀬戸内海が見える写真。

南東方向をうつした写真。画面の右上方向には今治市が見える。

いかがでしょうか。風光明媚で知られる瀬戸内海ですが、ここからの眺めは瀬戸内の中でも随一の眺望で、私のイチオシの絶景ポイントです。近年は広く知られるようになっています。

亀老山展望公園(愛媛県今治市吉海町)から瀬戸内海を撮影した写真。

 

ところで、この亀老山展望公園は標高300m以上の急峻な山の上にありますが、この展望公園には車で上がってくることができます。駐車場も整備されており、料金は無料(フリー)です。また、しまなみ海道サイクリングの指定コースにほど近いこともあり、自転車で登ってくる猛者もおり、かくいう私自身も2度ほど自転車であがってきたことがあります。頂上でご夫婦が販売されている売店の伯方の塩アイスが渇ききった喉を潤してくれたのは良い思い出です。味はもちろん絶品ですよ。

ぜひ来島海峡の眺望を直接ご自身でご覧になってみてください。

 

潮に乗る!よしうみいきいき館で潮流体験

今治港との定期便がでている港の真隣にある「よしうみいきいき館」は地元の新鮮な物産が並んでいます。よしうみいきいき館は新鮮な魚介をバーベキューで楽しめたりサイクリストの休息スポットを兼ねた大島観光の拠点となる場所です。

ここのイチオシの海遊びが観測船による「潮流体験」です。船酔いをしやすい方は遠慮しておいた方がよいかもしれませんが、「船酔いは大丈夫!」というあなたにはおススメしたい観光スポットです。

こちらがその遊覧船。

よしうみイキイキ館(今治市吉海町)の船の乗り場。

来島海峡は、いにしえの昔より船の難所とされてきた海域で、古くから西日本海上交通の要衝として知られています。

船の難所とされる理由は、来島海峡付近が、

  • 海峡ゆえに潮の流れが速い
  • 大阪方面から入り込んだ東からの海流と西の豊後水道などからの海流が混じりあう地域に存するため、潮の緩慢によって流れが複雑に変わる
  • しかも、小島が散在する瀬戸内海の地形的特徴のため、海峡内にさまざまな小島がせっている

などのことから単に海流が速いだけではなくて、潮の流れが複雑で読みづらいため、操船が難しいとされてきたそうです。

戦国期(15~16世紀)には、このあたり一帯を縄張りとする武装集団「村上水軍」が大島のすぐ隣に位置する小島「能島(ノシマ)」を拠点に、一度は畿内に進出してあの織田信長を海の戦いで破った(木津川口の戦い)ことは歴史通なら有名な話です。

この海域で操船技術を磨いた村上水軍は「能島の者は潮流が読める」などと当時も言われたそうです。複雑な潮の流れを読む日々のトレーニングが優れた操船技術を有する海賊衆を台頭させる理由になったのかもしれませんね。

 

話を戻します。

遊覧船に乗ると波が激しい海域なのでもちろん大きく揺れます。

来島海峡の海域で船に乗っている写真。

潮と潮が交わり白い波しぶきが縦の筋を作っている。

船上から来島海峡の潮流を撮影した写真。

続いて、来島海峡大橋の真下から端を見上げた写真がこちら。端の裏側が思ったよりもフラットでシンプルな構造だったのに驚きました。

来島海峡大橋を真下の船から見上げるようにして撮影した写真。

どうでしょうか。なかなか珍しい、非日常を味わえる体験ではないでしょうか。

汐風にそよぐ瀬戸の海を満喫できること請け合いの潮に乗る経験(潮流体験)の紹介でした。

 

来島海峡を染める夕陽

本稿の終わりに来島海峡を染め上げる夕陽を紹介します。

吉海町(愛媛県今治市)の西に沈む夕陽を撮影した写真。

大島から眺める来島海峡に沈む夕陽。よしうみイキイキ館付近で撮影。

こうして瀬戸の海は暮れゆくのでした。

吉海町(愛媛県今治市)の西に沈む夕陽を撮影した拡大写真。

沈む夕陽を眺めながらしばし物思いにふける時間も悪くないですね。

太陽が沈んだのを見終えて、帰宅の途につくのでした。

 

本稿のまとめ

さて、いかがだったでしょうか。

本稿は、「よしうみバラ公園」のある愛媛県今治市の海峡の島「大島・吉海町」の観光名所、亀老山展望公園と潮流体験を紹介しました。

島の、そして瀬戸内海ならではの穏やかで優しい水面は日々の疲れを癒してくれるひとときに最適だと思いました。

 

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Sentence/All photos:花田昇崇

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