[保存版]500mlペットボトルで超簡単にバラの消毒を行う方法

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バラの消毒はなるべく簡単に済ませたいですよね。噴霧器を使えば散布自体は手早く効率的に行えるものの、使用後の手入れ・メンテナンスや薬液の後始末などの手間を考慮すると、栽培本数が少なければ噴霧器は少し億劫に感じる方が多いのではないでしょうか。

かといって、現に病害虫の被害を受けているバラを横目に何もしなければその悲鳴を見て見ぬふりすることになってしまいます。苦しんでいるバラはなるべく助けてあげたいものですね。

本稿では、あなたの消毒にかかるわずらわしさを減らしてもっと気軽に消毒できるように、私が考案した身近なペットボトルを使ったわずか6ステップで消毒薬の調剤から散布までを行う方法を紹介します。本稿で紹介する方法を参考に、病害虫の被害からバラを守りましょう!

 

500mlペットボトルで超簡単に調剤&消毒する方法

4つの道具で消毒薬は作れる!

本稿で紹介する「超簡単にバラの消毒を行う方法」では以下の4つの道具を使います。

  • 消毒や殺虫用の薬剤(乳剤)
  • スポイト
  • 霧吹きヘッド
  • 容量500mlのペットボトル

この4つだけです。

これらのうちペットボトルは必ず500mlのものを準備しましょうこれが本稿で紹介する方法の肝(きも)です

また、後述しているようにスポイトを付属の品で済ませば、ペットボトルの入手が簡単なことから、新たに購入する必要があるのは「薬剤」と「霧吹きヘッド」の2つだけなのでとても経済的な方法です。

 

〈道具の写真・説明〉

うどん粉病と黒星病の治療薬「サプロール乳剤」の写真。

うどん粉病と黒星病の治療薬「サプロール乳剤」。バラの適用倍率は1000倍。水で薄めて使う。園芸店やホームセンターなどで購入することができる。

 

100円ショップのダイソー勝ったペットボトル用の霧吹きヘッド。

 

わずか6ステップで超簡単!調剤と散布を簡単に済ませる手順

では、これらの道具を使って超簡単に調剤と散布する具体的な手順を紹介していきます。

 

ステップ1:500mlペットボトルを用意

まず、500mlペットボトル容器に水を満たします。

500mlのペットボトル容器に水を入れたもの。

容器内はよく水洗いしておきます。

 

ちなみに、ペットボトルの容量はラベルに記載があります。

500mlペットボトルのラベル写真。「内容量:500ml」と記載されている箇所の拡大。

「内容量」に注目

 

ステップ2:消毒のための薬剤を用意[+農薬購入時の注意点]

次に、うどん粉病や黒星病、ベト病などに薬効のある殺菌剤やアブラムシやスリップスなどに効く殺虫剤など、あなたが困っている症状を治癒させる薬剤を用意します。

[本稿ではサプロール乳剤を使います。]

 

さて、薬剤についてはその使用上の注意点を確認しておきましょう。 ※重要

消毒のために薬剤[家庭用殺虫殺菌剤]を用いるにあたっては、その薬剤が

  1. そもそもバラに対して使用してもよい薬剤であること。
  2. あなたの叩きたい病気・害虫に対して効果が見込めること。

の2点の確認を必ず行わなければなりません。

以下の写真をご覧ください。

サプロール乳剤の箱の背面の「適用作物と適用病害」の記載を撮影した写真。

サプロール乳剤の箱の背面より。①「作物名」下に法律上使用が認められている作物名が、そして②「適用病害名」下にその作物での薬効が認められている病名が各作物ごとにそれぞれ記載されている。

 

これら2点は箱の背面やケースのラベルなどに記載されています。

バラに適用があるかどうかは、サプロール乳剤の場合にはこの「作物名」という欄に記載があるかどうかでわかりますここでは「ばら」と記載があるのでサプロール乳剤をバラに使用して良いことがわかります。もしもこの記載がなければ、記載のないその薬剤はバラへの使用が法律上認められていないことを意味します。

また、②「適用病害名」からうどん粉病と黒星病に効果があることもわかります。バラに対する薬効が認められているのがこの2つであることを意味します。そのため、例えばベト病などを治癒したいとしてもサプロールでは効果が見込めないことが読み取れます。

 

この①と②のうち、もしかすると①はついつい見逃してしまいがちなルールかもしれません。しかし、家庭用園芸であれ農薬を扱う以上は法律上順守しなければなりません。必ず守るようにしましょう。

薬剤そのものはインターネットで手軽に入手することができますが、このような点から初心者のうちは園芸店やホームセンターなどでなるべく直接手に取って、また店舗の販売員の助言を受けながら購入されることをお勧めしたいと思います。

 

ステップ3:スポイトを用意し、メモリ0.5mlまでいれる

スポイトは、100円ショップや園芸店などで薬品とは別途に購入する必要がありますが、じつは「サプロール乳剤」にはこれが付属しています。

サプロール乳剤の箱の正面。

箱の左下の記載に注目

 

これを利用しない手はありませんね。以下のスポイトです。

サプロール乳剤付属のスポイトの全体像。

サプロール乳剤付属のスポイトがこちら。

 

少しわかりづらいかもしれませんが、よくよく目を凝らすとメモリがあるのがおわかりいただけるかと思います。

サプロール乳剤付属のスポイトの約0.5mlのメモリと約1mlのメモリを撮影。

約0.5mlのメモリと約1mlのメモリの2つがある。

 

参考までにサプロールの説明書も載せておきます。

サプロール乳剤の説明書の写真。

 

さて、ここから作業に入ります。この付属のスポイトを使って約0・5mlの部分まで薬液をとりだします

サプロール乳剤の付属スポイトに、サプロール乳剤が0.5ml注入されている部分を拡大した写真。

ちょっと見えづらいかもしれませんが、こんな感じです。

 

サプロール乳剤の場合には、とりだす薬剤の容量は必ず0.5mlにしてください決して1mlの部分まで入れないように

 

ステップ4:薬液完成!スポイトの薬剤をペットボトルに加える

とりだしたスポイトのサプロール乳剤を500mlの水が入ったペットボトル内に加えましょう。

スポイトにサプロール乳剤を0.5ml注入しているのを写した写真

ちょっと見えづらいかもしれませんが、こんな感じです。

 

 

0.5mlのサプロール乳剤が500mlの水で希釈され、これで「サプロール乳剤の1000倍液」ができました。

 

ステップ5:ペットボトルを振る

あとはペットボトルに蓋をしてよく振ります。

元々あるペットボトルのキャップをつけた上で振るほうが洩れる心配がなくそちらがお薦めです。

お急ぎの方は霧吹きヘッドをしたまま振っても構いません。ただしこの場合には薬液が洩れるので必ずビニール手袋などして振るようにしてください。

ペットボトルに500ml用の霧吹きヘッドを今まさにつけようとしている写真。

 

 

調剤はこれで完成です

 

ステップ6:このまま散布OK

あとはそのまま散布するだけです

500mlペットボトルで作ったサプロール乳剤の1000倍液をバラに向けて噴霧している様子を撮影した写真。

※注意:この写真は素手で行っていますが、これは右手にカメラを構えながらの撮影のため、便宜上一時的にビニール手袋を外しているだけです。消毒は必ずビニール手袋を装着してから行いましょう。薬液が肌に付着し、肌荒れの原因になります。

 

以上の6ステップで超簡単に消毒液を作り、散布することができます。

紹介してきたこの方法であれば消毒液をついうっかりと多めに作りすぎる心配がなく、また容量も使い切りやすい500ml程度なので余った薬液の後始末に苦慮するケースも少なくなるのではないかと思われます。

 

[補足]500mlペットボトル式消毒方法のアレコレ

1リットルボトルじゃダメ?500mlボトルがよい理由

農薬は水で薄めて使います。その倍率は農薬によって異なりますが、「1000倍」と「2000倍」をしばしば見かけます。

これに対応する薬液を作りやすいペットボトル容量は500mlのほか1000mlでも簡単に作ることはできます。しかし、1000mlの水を入れたペットボトルは当然ながらとても重く、片手で扱うには不向きです。

薬液の作りすぎを防ぐという意味や片手での扱いやすさ、なにより手軽に消毒するという本稿の趣旨などの見地から500mlペットボトル容器をおススメします。

 

なお、「2000倍」液を作りたい場合には、「1l(=1000ml)ペットボトル」を用意しましょう。

1lペットボトルに「0.5ml」の薬液を加えることで2000倍液を作ることができます

スポイト1mlの箇所までサプロール乳剤を含ませた写真。

 

散布は無風状態で!逆風を受けて薬液を浴びないように注意!

この方法の注意点は、散布位置と散布者との距離が非常に近いことにあります少しの風でもご自身に薬液がかかってしまうことがあるので注意が必要です

風向きには特に気を払い、また、の強い日は避けて行うのがよいでしょう

 

以下の薬品でも本稿の方法が使えます

サプロール乳剤以外にも、以下のような薬品で本稿で紹介した方法がそのまま使えます。いずれも倍率は1000倍です。

  • ダコニール乳剤 : うどんこ病 と黒星病にかかりにくくする[予防]。ダコニール乳剤は粘度が高いのでスポイトの詰まりに注意。[1000倍]
  • スミチオン乳剤 : アブラムシ類、バラゾウムシ[クロケシツブチョッキリ] を駆除する殺虫剤。(1000倍)
  • アクテリック乳剤 : アブラムシ類、カイガラムシ類、ケムシ類を駆除する有機りん殺虫剤。(1000倍)
  • カスケード乳剤 : ハダニ類、ミカンキイロアザミウマ[スリップス類]を駆除する生育阻害剤。[1000倍]

 

本稿のまとめ

さて、いかがだったでしょうか。

本稿では初心者にとってわずらわしい作業となりがちなバラの消毒をなるべく手間をかけずに極力簡単に済ませるための6ステップでできる消毒方法をご紹介しました。お金と時間をかけずに楽しくバラを育てたいものですね。

本稿がより良い暮らしに役立てば幸いです。あなたもバラと暮らす生活をはじめませんか?

 

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バラの管理/Sentence/All photos:花田昇崇