[網羅版]バラの葉を黄変させる代表的な8つの原因と対処法

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順調に生長していると思っていたバラの葉がとつぜん黄色く変色しているのを見つけると驚いてしまいますよね。

「このままでは枯れたりしないだろうか!?」と慌ててしまう気持ちはよくわかります。管理人も育て始めた最初はそう思ったことがありますし、バラを育てたことのある誰しもに少なからずこの経験があるのではないでしょうか。

そこで、本稿ではバラの葉を黄変させる代表的な8つの原因・理由とその対処[不対処]方法を「春」「梅雨時期」「夏」「秋」「初冬」と、実際に即して季節ごとにまとめました。網羅性のある長文記事になっているため、お困りの際に該当しそうと思われる箇所を適宜参考にしていただければ幸いです。

 

前置き

Twitterでのつぶやき

つい先日[2020.5.3]以下のようなtweetをしました。

このtweetを行った日は急に高温化しはじめた頃でした。そのためこのtweetの主眼は高温化に伴う鉢バラの水不足が“急に高温化したこの5月初旬の現時点”においては理由として一番可能性が高いということにありました。

本稿ではこのtweetに関連して、水不足以外にもバラの葉が黄変するさまざまな原因・対処方法などを整理して説明していきたいと思います。

 

バラの葉は株の健康状態を示すバロメーター

まず最初に。

これはバラに限ったことではありませんが、およそ植物の葉はその個体の健康状態を示すバロメーターです。

植物の健康状態を「株」そのものだけを見てすぐに判断することは必ずしも容易ではありませんが、「葉」はその植物の今の状態を如実に反映しています。そのため葉をチェックすることで植物の“今の”状態の良し悪しを判断することができます

バラが葉を“広範に”黄変させているとき、それは株が不調であるサインです。広い意味で生育障害が生じています。(そうでない場合は後述。)

ただ、ある程度の黄変は軽い生理上のものもあります。ほんの少しの黄化現象の葉で慌てるのは時期尚早です。あなたがご覧になってお育ての株が「不調を感じさせるほどの黄変」に至ってなければひとまず様子見することも必要です。

そこで、以下で葉が黄変する代表的な8つの原因を季節ごとに紹介していきたいと思います。

 

バラの葉を黄変させる代表的な8つの原因とその対処方法

結論として、バラの葉が黄変する代表的な8つの原因は以下です。

  • 水不足[水切れ]|春・夏
  • 黒星病|春・梅雨どき・秋
  • 肥料やけ|春
  • 肥料不足|梅雨どき
  • 株の異常|夏・通年
  • 高温障害[夏バテ]|夏
  • 過湿による根腐れ[水のあげすぎ]|秋
  • 休眠に至る自然現象|初冬

これら8つには、すぐ右に書いたようにそれぞれ生じやすい時期[季節]の傾向があります。[例外|株の異常は通年]

時期を含めて予め知っておくことで葉の黄変症状に対する心構えができると思います。

そこでこれらが生じやすい時期を時系列にそって春から初冬にかけて紹介します。[真冬は葉を完全に落としているのが通常なので葉の黄変はありません。]

 

春(4月・5月ころ)

過ごしやすい4月から徐々に気温が高まってくる5月にかけて、この時期にバラの葉が黄変する主な原因は以下のことが考えられます。

春の原因1|水不足[水切れ]

tweetしたのがこれで、鉢で育てている場合に急な気温上昇によって生じやすいのが水不足です。「鉢バラ」に生じます

[5月初旬の時点で地植えのバラに水不足が生じることは少し考えにくいので、この時期の水切れは「鉢バラ」を指すとみていいと思います。この前提でtweetしました。]

 

水切れの影響でバラの蕾がくたっとしてお辞儀をしているような状態になっている。

水切れでくたっとお辞儀をした状態になっている開きかけのバラのつぼみ。

 

水切れの影響でくたっと首を垂れるようにお辞儀をしている状態のバラの蕾を管理人が指でつまんで持ち上げている。

本来はこのようにシャキッとしています。

 

原因1の対策

水やりの頻度を見直します。

急な高温化がみられるよりも前に、例えば5日~1週間に1回程度の水やりをしていたなら、その回数を増やします。

  • 高温化前に5日に1回の水やりをしていたなら、3日・4日に1回に
  • 7日に1回の水やりをしていたなら、5日に1回に

など、それぞれのお住まいの地域や環境に応じた高温化するよりも前の水やりの頻度と比べ、水やりの回数・頻度の間隔を1~2日程度は短くしましょう。

なお、一度黄変した葉が元の元気な緑色の正常な葉に戻ることはないので既に黄変した葉は取り除きます。

 

春の原因2|黒星病による葉の黄変[春]

バラの葉の表面に生じた黒星病の黒斑と黄変した葉を写した写真。

中央に黒い斑点の葉が見える。じきに右側の黄変している葉のように黄化症状がでる。

 

黒星病は、梅雨時に多発する病気で、梅雨時に最も注意しなければならない病気ですが、梅雨以前にかからないわけではありません。早ければ4月下旬以降に確認することができます。

ただ、この時期に発症するのは4月以前に消毒することなくシーズンを迎えた株で、かつ黒星病への耐性が「弱い」「普通よりも弱い」などと表記される品種あたりです。すべての株に生じるわけではありません。

[黒星病に「強い」品種や定期的に薬剤散布しているバラは春の黒星病で悩まされることは少ない。]

黒星病に感染すると、葉の表面から黒い斑点を確認することができます。その後、この黒斑が見られた株が黄変して落葉していきます。感染しているかどうかは株元の葉をチェックするとわかります。黒星病は株元付近から感染する病気だからです。

株元にそれなりの数の黄変した葉が落ちていればこの黒星病でまず間違いありません。

原因2の対処法

春の黒星病による葉の黄変に対する対処法は、できればこの時点で、そして以後も“春に黒星病が発症した株については”バラのシーズン中はずっと定期的な薬剤散布が望ましいです。

春の時点で黒星病が生じているようなバラが薬剤散布なく年間を通して葉を維持することはできないからです。

[保存版]500mlペットボトルで超簡単にバラの消毒を行う方法 で黒星病の治療薬剤「サプロール」の簡単な調剤&散布方法を紹介しています。

そして、菌をもった感染葉がバラの近くの株元に放置されておくことは好ましくありません。ゆえに、黄変している葉はまだ落葉していない葉であってもすべて取り除き、また既に落ちている葉も拾い集めて可燃ごみとしてだします。


 

春の原因3|肥料やけ

もしも、冬の時期に、バラの地植えや鉢の植え替えなどの植え付けの際に有機質の肥料を用いず、「化成肥料のみ」を与えていた場合にはこの春の時期に葉に異常が見られるかもしれません。

葉が乾燥してカサカサになっていたり葉の縁が縮れて黄化[白化]する症状です。この時期、このような症状が見られた場合に、お手持ちの肥料の成分を確認して「化成肥料」と書かれた肥料しかお持ちでないなら肥料やけの可能性が高いです。

原因3の対処法

与える肥料の比重が化成肥料のみ、または化成肥料に偏り過ぎている場合には、土壌の塩分濃度が濃くなりすぎているおそれがあります。塩分濃度が濃い環境がよくないのは人間も植物も同じで、およそ土壌環境としてよくありません。

[なお、たとえ有機質肥料だけだったとしても、それが過剰すぎるとやはり生育障害が引き起こされます。有機質であったとしても肥料の与えすぎはよくありません。]

対処方法は、まず、現在使っている肥料をストップすることからはじめます。取り除くことができる固形肥料を置いているならそれも取り除きます

その上で、

  • 鉢バラであれば、植え替え作業の要領で土を変えるか増し土をします。または、ストップ後に新たに展開した新しい葉に肥料やけの症状が見られなくなるまで水やりだけで育てながら様子をみます
  • 地植えであれば、株の周囲の土の一部を他所の土と入れ替えることで周囲の塩分濃度を相対的に下げることができます。

次に、新しく展開した葉に肥料やけの症状がみられないようになれば、今後は有機質肥料を与えていくようにします。

もしも、どうしても化成肥料も与えたい場合には、有機質肥料を中心にしながら、化成肥料の比重を従前よりもかなり減らした上で併せて用いるようにされてください[併用]。

肥料やけの症状の改善にはこのようにして塩分濃度を低減させていくことを意識してください。

 


 

梅雨前後[梅雨前~梅雨時~初夏](6月・7月下旬ころ)

春バラを終えた6月半ば・下旬ころから梅雨を挟んだ7月下旬ころ[本格的に夏を迎えて気温が高温化する直前のころ]までのこの時期にバラの葉が黄変する主な原因は以下のことが考えられます。

梅雨前後の原因1|肥料不足

待ちに待った春バラは誰しも心躍るものだったと思います。

ただ、春の1番花で多くの花を咲かせすぎた場合で、かつ花後にお礼肥え[オレイゴエ]をしていなかった場合に、しばらく経って葉の黄化症状が見られるようになったなら肥料不足の症状がでている可能性があります。これは株の体力が落ちたことで生じる現象です。

これは、冬の施肥[寒肥え]をしなかった地植えでも見られますが、おもに鉢バラで見られます

原因1の対処法

規定量のお礼肥えを与えましょう。

お礼肥えというのは、平たく言えば花が咲いたあとに与える追加の肥料のことです。花を咲かせて消費してしまったバラの体力を回復させる意味があります。

株のまわりに有機質の肥料を置くだけで大丈夫です。肥料不足による葉の黄化症状は、お礼肥えの肥料を与えることで徐々に改善します。これは特に心配いりません。

なお、お礼肥えをした鉢バラであっても、鉢栽培は降雨による多量の水を鉢内で受けることから、せっかくのお礼肥えも雨によって肥料分が鉢外へ流出しがちです。この点にも少し注意が必要です。

 

梅雨前後の原因2|黒星病[梅雨~初夏]

黒星病に感染した葉。時間の経過とともに緑色だった葉は写真のように葉全体が黄色になっていく。

黒星病にかかった葉は緑色の正常な葉の色からこのように葉の全体が黄化していく。

 

葉が黄変する原因として最も有名な症状が梅雨時期の黒星病による被害です。

黒星病の耐性が「普通」程度の強さ(「普通よりも強い」に満たない品種)で、かつ定期消毒をしてこなかったバラの多くはこの時期に黒星病に感染して葉が黄化し、そして黄化症状だけにとどまらず、次々と葉が落葉します。

[なお、黒星病に「かなり強い」とされる品種などは梅雨の時期でも無消毒で黒星病にかからないか、かかったとしても病気が広がらないので特に対策する必要はありません。]

原因2の対処法

水気を媒介して広がる黒星病は大多数のバラの宿命ともいえる病害です。

梅雨時の黒星病は広がりがとても早く、著しい場合にはあっという間に株が丸坊主になってしまうこともあります。丸坊主までに至らなくても、葉の多くを失った株はその後に順調に生育できなくなります。

この時期に黒星病に感染したバラを守るためには薬剤散布を行うことがとても大切です。雨が降り続きがちですが、晴れた日があればその隙を逃がさず雨の合間に消毒してあげてください。

消毒方法は、先の [保存版]500mlペットボトルで超簡単にバラの消毒を行う方法 で紹介した方法で手軽に行えます。

葉を失っていることに無頓着でいると夏以降に枯死してしまう危険が高まります。

地植えのバラは消毒する以外に防ぐ手段がありませんし、鉢バラでもあっても軒下に移動するだけで完全に防ぎきれるものでもありません。[軒下であっても湿気はうける。]

手間はかかりますが、なるべく薬剤散布を行って欲しいところです。

 

夏(8月・9月)

夏の原因1|株の異常

株の異常は夏に限られずいつでも起こりえます。[年間を通じてありうる。]

ただ、黒星病で多くの葉を落とした株は、正常な株と比べて夏場の異常が見られる可能性が高いようです。黒星病の後遺症が夏にあらわれるケースです。

症状は、黒星病で株元付近の葉が既に失われている個体に見られ、上部に残っていた[梅雨を切り抜けた]葉が黄変することであらわれます。

これは失う前に本来あった葉の大部分が急になくなってしまったことにより、その後の夏の気温上昇とも相まって株が自身を維持してきたエネルギーのバランスが崩れてしまうことによるもの考えられます。

わかりやすく言うと、多くの葉があったからこそ光合成でたくさんのエネルギーを生み出して大きな株を維持できていたわけなのに、そのエネルギーを生み出せなくなってしまったことで従前の株の大きさを維持することができなくなる、ということです。

エネルギーバランスの大きな乱れは株に多大な負担を強いるものであり、そのまま漫然と放置しているとやがて株自体がやられてしまう[枯死]に至る場合もあります。

原因1の対処法

エネルギーバランスの乱れを正しましょう

既に消え失せた葉を巻き戻す術はありません。そこで、バランスを整えるために葉が失われる前の株のサイズと比較してみて、「全体的に2分の1程度」になるようにコンパクトに剪定します

おそらく枝先に残っている葉もこの剪定によってほとんど失うことになる場合がありますがやむを得ません。

そして、大切なのはこの剪定後の処理です。

この剪定後は、

  • 持ち直すまで肥料は絶対にあげない[追肥不要|共通]
  • 地植え|株の上部を遮光して、新たに芽吹いて新芽が展開されるまで日光にあてない[雨にもなるべくあてない]
  • 鉢植え|軒下に移動させるなどして日光にあてない。水やりの分量をかなり減らす

このようにしてバランスの崩れた株がバラ自身の生命力によって持ち直すまで「安静第一」の処置をしましょう。

対処後、サイドシュート[脇芽]をだしたり、新芽が芽吹いたりすれば持ち直してきたとみてよいです。

持ち直したその後は、土の表面に触れてみて土が乾いているのを確認できれば徐々に水やりの量を増やすなど従前通りの水やりの頻度に戻していきます。と併せて、規定量よりやや少なめの肥料を与えます。

これで復活します。

 

夏の原因2|高温障害[夏バテ]

高温障害とは、一般的には暑さと強い陽ざしのため葉が焼けたように退色して黄変したように見える症状で、株が夏バテ症状になって葉が黄変する場合も含みます。

さらに、バラには夏季休眠というのがあり、これはあまりに高温すぎる環境ではバラが生長を止めてしまう症状です。植物が備えている自己防衛本能でもあります。株本体の生長が止まってしまうことで葉に光合成によるエネルギーも行き渡らなくなることで葉の黄化症状があらわれます。

これらはここ10年~15年の間で日本各地で急速に見られるようになった症状だと感じています。

なお、2020年の夏は例年以上のさらなる高温化に警戒が必要かもしれません。

 

原因2の対処法

高い気温と強い陽ざしによってもたらされる症状なので、この両方に対処します。

高気温についての対処法は、鉢植えであれば、①鉢を遮光ネット等で鉢カバーの要領でぐるりと二重に覆ったり、②複数の鉢を集めて寄せ植えのようにしたりすることなどがあります。

①の対策で鉢内温度はずいぶん抑えられますし、 夏の鉢バラの水やりのメルクマール|灼熱の季節を乗り越える視点 で説明したことを踏まえて水やりするとなお改善が早いと思います。ただ、この場合には鉢カバーをしている分だけ①をしていない場合と比べて鉢内が乾きづらい状態になっています。そのため記事で説明したより水やりの頻度を抑えめにやるのがこの場合のコツです。

陽ざしについての対処法は、地植え鉢植えともに、ホームセンターなどで買える寒冷紗[カンレイサ]などの遮光ネットを株の上部に工夫してかけて、直接陽ざしがバラに降り注がないようにします。

[もしも、取り外しができる設置法を工夫できたなら、夜間~夕方4時5時くらいまでは遮光ネットで覆い、夕方から日没までの2~3時間だけ取り外してバラに日光にあてるとその後の回復が早いです。]


 

原因3|水不足[水切れ]

夏は春の水不足よりも頻繁に生じるので気温が落ち着いてくるまでは日々見守ってあげることが大切です。

水不足による葉の黄変は地植えでも生じる場合がありますが、主には鉢植えで生じます。

原因3の対処法

既出の 夏の鉢バラの水やりのメルクマール|灼熱の季節を乗り越える視点 で紹介した方法を意識して水やりされてみてください。

気付き次第、早めに対処することで問題なく復活します。

 

水切れでお辞儀をしかけている状態のバラの新鞘。

お辞儀をしはじめた頃の様子。水やりですぐに改善します。

 

秋(10月・11月)

秋の原因1|過湿による根腐れ

気温が落ち着いてくる10月以降になってもなお夏の水やりのペースのまま同じ水やり頻度でいる場合には、今度は過湿に傾きすぎて根腐れが生じやすくなります。

根腐れというのは、土の中がじめじめと湿ったままの状態が長い場合に水浸し状態にあることで根っこが腐るという症状です。

  • 地植えだと、排水性が悪い過湿気味の場所に植えている場合
  • 鉢植えでも、保水性が高い土であるのに水やりの頻度が多すぎる場合

に生じます。

根腐れは非常に深刻なダメージをバラにあたえます。根腐れしやすい環境は普段からよく把握して避けなければなりません。

葉が黄変してまもなく株自体に縦筋のしわが生じるのでわかりやすいのですが、こうなると既に手遅れだったりします。

原因1の対処法

根腐れ症状に至ったバラを改善させる方法は簡単ではありません

そもそもが根腐れにさせないことが第一です。

とはいえ、もしも根腐れになってしまったようなら以下のように処置します。

第一に、

  • 地植え―株まわりの排水を改良しなければいけない。[←多大な労力を要する。時期や環境によって具体的な対応方法はさまざま。]
  • 鉢植え―生育期であっても鉢から引き抜いて、土をすべて落として黒ずんで枯死してしまった根は確認して取り除く。→[いちおう]活力剤につける。→肥料分が一切ない新しい土を用意し、さらに従前の鉢よりも小さな鉢を用意してそこに植えて様子を見る

第二に、どちらの場合にも大幅に剪定します。目安としては冬剪定くらいは切り戻します

ただ、こうした場合も発見が早ければ復活することもありますが、株に幾筋もの縦筋が生じてしまっているような場合には末期というに近い状態なので手遅れというのが正確なところだと思われます。

結局のところ根腐れは生じさせないのが最も大切で、万一生じた場合にもなるべく早く発見することに尽きる、と思われます。

 

秋の原因2|秋の黒星病

夏の気温が落ち着き、秋の長雨が降るころは再び黒星病が多発する時期です。

原因2の対処法

基本的には、これまでと同じように対処します。

ただ、もうすぐシーズンも終わりを迎えるころなのでこの時期は薬剤散布に躍起にならず、葉が落ちるのを自然に任せて大目に見てもよいのではないかと個人的には思います。[見栄えは悪くなりますが。]

黒星病で多くの葉を失っても、気温が徐々に下がっていくこの時期には急に枯れ込むこともあまりないように思います。

菌を越冬させないよう落ちた葉だけしっかり拾って捨てるようにすればよいと思います。

 

バラの株元に落ちている黒星病に感染して落葉した無数の葉。

黒星病で落葉した葉を放置してはいけない。

 

黒星病によって落葉した葉に生じている黒斑を拡大して写した写真。

葉を拾って確認すると黒斑を確認することができます。

 

初冬(12月~)

休眠に至る自然現象

バラは落葉樹なので寒くなると自ら葉を落とします。

この時期に葉が黄変するのは自然現象なので問題ありません。

むしろ、もしも1月2月になっても落ちていない葉があった場合には取り除いてあげましょう。

[なお、近年は先のTwitterでもあげたように暖冬傾向が顕著なので休眠しづらくなっているようです。]

 

本稿のまとめ

以上、バラの葉が黄変する代表的な8つの原因とその対処法を紹介してきました。

長文コンテンツになりましたので、困った際に適宜参照してもらえればと思います。

本稿がより良い暮らしに役立てば幸いです。あなたもバラと暮らす生活を始めませんか?

 

写真・記事の無断掲載・転載を禁止します。

バラの管理/Sentence/All photos:花田昇崇

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