2つの視点で見るバラの水やり|基本となる取り組み方

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植物であるバラは、その生命活動を太陽からの光合成と根から水を汲み上げることで行っています。「日光」と「水」が最も重要な基本エネルギー源であることに説明は不要でしょう。

そのようなことから水やりにあたって初心者の方がしてしまいがちなことは、「なんとなく水が足りてなさそうだから、とりあえず水をあげておこう。」といった具合ではないでしょうか。「なんとなく」「とりあえず」のスタイル。こういった給水方法の方、案外と多いのではないでしょうか?

これ、実はバラの水やり方法としては良くないんです。バラにはバラの水との付き合い方があるんですね。

本稿は バラが好む4つの基本環境|栽培入門者の最初の一歩 で紹介したバラが好む基本環境のひとつ、水やり(水量)について扱います。バラの水やり方法の基本・取り組み方に迷われた方はまずこちらをご覧ください。

 

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水やり2つの視点 「塩と同じようにさじ加減が大事。」

ここでは水やりの基本となる2つの視点を説明します。

 

そもそも、

  • 「水が足りてなさそうだからなんとなくあげる。」
  • 「2~3日たったからそろそろかな?よし、水をあげよう。」
  • 「水は生物の基本要素だからたくさんあげたほうがいいよね。よし、たっぷりあげよう。」

・・・などなど。

バラへの愛情ゆえだと思いますが、初めて育てようとされる方の中には、水はとにかくたくさん与えなければいけないものだと思っている方、いらっしゃるのではないでしょうか?

待ってください。

それは正解の時もありますが、間違いの時もあるんです。

人間であれば、喉が渇いてない場合に、たとえ10ℓ~15ℓもの水を一日をかけて飲み干したとしても身体に害は起こらないものですよね(※内臓や肝臓が正常である場合の話。)。ところが、バラの場合には喉が渇いていないのに水をたらふく飲むのは良くありません

イメージがわきやすくなるように、敢えて極端なたとえ話をします。バラと水との関係は、強いて人間で例えてみれば、“塩”との関係に似ているかも知れません。塩は、人間にとって生きていく上で不可欠なものである一方で、過剰に摂取すればすぐに身体を壊す毒になり得るもの、ですね。

人間における塩を扱うのと同じような気持ちで、バラと水との付き合い方を考えてみて欲しいと思います。ここで言いたいことは、“さじ加減”がとても重要だということです。

結論を言うと、水やりは、バラにとって最適な“時”に、最適な“量”の水を与える、という観点から考えるのが重要です。

この基本は、同時に、水やりの真髄にもつながります。「時」と「量」の2つの視点は年間を通しての水やりの指針です。

(なお、塩という例はイメージがわくために工夫したたとえ話です。塩のように少しの分量で足りるという意味ではありません。)

 

では、ここでいう最適な「時」と「量」とはどういうことか?

見ていきましょう。

 

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水とバラとの関係

水とバラの根との関係 「根腐れは絶対にダメ!」

まず、水と根との関係について確認をします。

水は生命活動に欠かせないものですから全く与えないことがバラにとって致命的なのは当然ですね。しかし、植物には「根腐れ」という症状があります。根腐れというのは、植物が欲する以上に水を与えすぎることで生ずる、文字通りに根が腐ってしまう症状です。根が腐ると、その腐った部分の多寡によりますが、少なくみても植物に大ダメージを与えますし、最悪の場合には植物自体が枯れてしまいます

さじ加減ということをお伝えしましたが、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、与えすぎは毒に変わるということですね。水を与えないのは絶対ダメだけど、水を与えすぎて根腐れを生じさせても絶対にダメ、ということ。「じゃあ、毎日ちょこっと少しずつ、少量を枯れない程度に与えればいいのか?」と思われるかも知れません。

しかし、それも良くありません。その理由を次に説明します。

 

水やりの基本 「メリハリが大事!

水は根で吸収されます。そのため、根をとりまく状況・環境を踏まえて必要な水分の量を考えていくことになります。根を取り巻く状況・環境というのは、バラを「鉢」で育てるか、それとも地面に植えた「地植え」で育てるかによって変わってきますが、ここでは水の与え方次第で、「バラの成長を促すか、それとも成長を抑制するかがが変わってくる」という一般論をお伝えします。

そもそも、植物はすべてそうですが、より良く成長させるためには健全な根の成長が不可欠です。この健全な根の成長のために、水分量のコントロールがとても重要になってきます。

このことは、例えば市販のバラ栽培本などには「バラの根は適度に乾湿を繰り返すことで成長する」などの表現で書かれています。

この表現の意味はこうです。

土中の根の周辺の土の乾湿具合が、乾いている状態と湿っている状態とを交互に繰り返す環境が根の成長を促すために良いということで、湿りすぎや乾きすぎかのどちらか一方に偏ってばかりでは生育に良くない、という意味です。

既に述べた通り、湿りすぎの状態の行き着く先が根腐れで、乾きすぎ状態の行きつく先が水枯れによる枯死です。人間に例えてみても、常に空腹の状態と、常に満腹の状態、どちらに偏っても良いはずはありません。つまりそういうことで、乾く→湿る→乾く→湿る…の適度な乾漆バランスを意識する、という気持ちでバラに接するが良いと思います。(品種によるが、乾き気味の方が生長には良い。)

 

ではどのようなバランスで水を与えれば良いのか?ということが問題になります。

 

(当たり前のことですが、)根は地中に埋まってるので周囲の状況から根の状況を推し測るしかありません。よく言われるメルクマールが「土の表面が乾いているかどうか」です。表面は外気に触れますから、最も乾きやすい部分です。この土の表層が湿っているなら根付近の状況も湿っているのが通常。(ただし、これが鉢栽培の場合には、鉢の種類や鉢底の状況、天候などにより左右されます。)土の表層が湿っていれば、根も湿っているのが普通です。(ただし、日照り続きの場合などに小雨が短時間ふったような時には別です。)

いずれにしても、ひとまず土の表面の乾き具合を意識してご覧になられてみてください。土の表面が少し乾いたくらいではバラは枯死しないので大丈夫。

 

以上より、最適な「時」の水やりは、土の表面がしっかり乾いたのを確認してから水やりするということになります。そして、乾いた状態でようやく水を与えるわけですから、バラの根の隅々まで行き渡るように、たっぷり与えるのが大切です。(これが最適な「量」という意味。なお、最適な量は、鉢植えと地植えとで全く異なりますが、まずはこの基本をしっかりと押さえておいてください。)

この後また土が乾くまで様子を見守る、というわけですね。

土の具合とバラの置かれた環境を考えつつ、与えるときは与える、与えない時は与えない。こういったメリハリがバラに限らず植物の水やりについての原則です。

そういうことから季節の影響やバラの置かれた環境を意識することなく漫然と毎日水を少しずつ与える方法は良くないということですね。

最適な時かどうか、最適な量かどうか、という視点を忘れないようにして下さい。これが前提となって、さらに、バラの置かれた環境である栽培場所(鉢・地植え)の問題や、季節(夏の気温・冬の気温)の問題を踏まえて併せて考えていくことになります。

 

 

本稿のまとめ

さて、いかがだったでしょうか。

ここまで、入門段階の方に理解を深めていただくために水やりを考えていく原則となる視点について説明してきました。バラの水やりの大枠がご理解いただけたのではないでしょうか。ひとまず上で説明した内容をしっかりおさえることがファーストステップです。

ところで、実際に育てていくにはこの基本の理解だけでは必ずしも充分ではありません。「バラが渇いているかどうかの見極め」こそが大切なポイントとなります。この見極める力は、言葉を換えれば水やりの真髄と言ってよいでしょう。園芸の世界では「水やり3年」という言葉もありますが、そんなことはありません。

 

続きはこちらの記事で扱っています。併せてご参照ください。

(真夏)の鉢バラの水やりについてはこちら。

⇒ 夏の水やり|夏の鉢バラがさらされている危機的環境とは!?灼熱の季節を乗り越える夏の鉢植えの育て方

 

鉢植えで水枯れが生じた場合についてはこちら。

「水枯れ!?どうしよう!?」と慌てる前に知っておきたい。水枯れからの鉢バラ回復方法

 

地植えも鉢植えと同じように水やりをされていらっしゃる方はいませんか?鉢バラと地植えの水やりはまったく違います。詳しくはこちら。

⇒ 鉢植えとは違う、地植えの水やりの水量と年間の頻度

 

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