[冬]バラの掘り起こし[植え替え]作業で驚愕のクレーターがあらわれた

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本稿は、我々が2017年の2月初旬に行ったバラの掘り起こし作業の様子を紹介します。[植え替えるための前提となる掘り起こし作業です。]

接ぎ木4年を迎える大株となった地植えのバラを掘り起こした様子です。バラの掘り起こしはモグラもビックリの重労働です。

驚愕のクレーターをご覧ください。

 

バラの掘り起しは冬に行う作業です

よく考えて現在の場所に植えたバラであっても何らかの事情で場所を移したくなることもありますよね。

大地に根を張る植物の植え替え作業[=引越し作業]は、バラにとって強制的に住処を移動させられる点で強い負荷がかかりますし、地中を掘り起こさなければならないことから我々にとっても大変な重労働です。

このバラの掘り起こし作業は通常、に行います

バラは一般的に気温0℃を下回る日々が続くと生育活動を停止して「休眠」状態に入ります

[※休眠に入る気温・条件は様々ありますがここでは深入りしません。]

この休眠期は積極的に根が吸水活動を行っている生育期とは異なり、文字通りに休んでいる状態です。

[正確にいえばこの時期も根は最小限度の活動をしていますが、いずれにせよ]この時期に掘り起こすことでバラへの負荷を最小限度にとどめることができるわけです。

休眠期であれば少しくらい根を切ったとしても引っ越し先で適切に植え付け作業をしてあげることで枯れ込む可能性は大きくありません

他方で、同様の作業を春~秋のバラの生育期に行った場合には引っ越し先で根付かないまま枯れていくこともあります。給水している最中に吸水のための重要な根[吸水根など]を知らずに切ってしまうことがこの原因です。生育期の根の切断はバラにかかる負荷が著しいのです。

冬の休眠中であればバラの活動は最小限です。バラの引っ越しは必ず冬に行いましょう。

 

バラの大株の冬の掘り起し作業の様子

真冬の2月初旬ころ、地植えからまるまる3年たった接ぎ木4年の大株を掘りおこしました。

3年の月日を経てバラは巨大な株になっていました。

掘りおこし前の写真を撮り忘れてしまったので掘りおこし途中のものからです。

地植えして4年が経過したバラを掘り起こしている途中の株の写真

冬季とはいえ、できるだけ根を切らないように注意しながら掘り起こしています。

 

根を切らないように土を落としながら掘り進めていくと時間がかかります。

上で説明しましたが、本来は休眠期には根をある程度切っても構わないのですが、なるべく残してみようとしています。

ただし、以下のような根はできれば切らないほうが良いですよ。

注視していただきたいのは私が手をあてている先の根。人差し指の先の根をご覧ください。

4年大株のバラの地下の根を撮影した写真

指でつまんでいる根。まだまだ地中深くに伸びていることがわかる。

 

この根のように深く深く地中に入り込んでいる厄介な根はついつい切ってしまいがちですが、こういう特に面倒な根を大事に掘り起こすと移植したあとの定着がよりスムーズに進みます。

地中内に張り巡らされたバラの根を拡大した写真 地中内のバラの太い根を私(花田)が指差した写真

 

切るかどうかは人それぞれですが、バラのためにも私はなるべく残す方向で取り組んでいます。

そして、細心の注意を払いつつようやく掘り起こした様子がこちら。

地植えして4年間が経ったバラの大株を綺麗に掘り起こした後の株の写真

根を大事にしながら掘り起こしました。大きさを比較するものが身近になかったので掘りおこしに使ったスコップを背後に映している。

 

さすがにすごい根です。拡大するとこんな感じ。

バラの4年大株を地中から掘り起こした写真。長い根がよくわかる。 地中から掘り起こしたバラの4年大株の根。ダイナミックな根がわかる。

 

この株の掘りおこしは大人2人で行って約1時間~1時間半くらいかかっています。

なかなかの運動量です。

さて、ふと堀り穴に目を転じると、そこはまるでクレーターのようになっていました。

「ちょっとした隕石でも落ちたかな~」と他愛ない会話もとびだします。

バラを掘り起こしたあとの写真 バラを掘り起こした跡地。クレーターのように巨大な穴があいている

 

写真撮影後はこの穴を埋め戻し、そして次の株の掘りおこしを続けます。

バラの掘りおこしを行った冬の一日でありました。

 

本稿のまとめ

さて、いかがだったでしょうか。

本稿では我々が行ったバラを掘りおこした様子をご紹介してきました。

本稿がより良い暮らしに役立てば幸いです。あなたもバラと暮らす生活をはじめませんか?

写真・記事の無断掲載・転載を禁止します。

バラの管理/Sentence/All photos:花田昇崇

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