食酢のききめ|うどんこ病・ハダニ・窒素過多の解消に効能|有機・無農薬で育てるバラ栽培―2―

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お酢を使ったバラ栽培を推奨するイメージ画像。高島三重作成。五感で楽しむ薔薇の専門店ローズフェスタに所有権は帰属する。

春と秋に多発するうどんこ病と夏に猛威を振るうハダニは、このどちらもがバラ栽培者を悩ませる代表的な病気であり害虫です。

うどんこ病とハダニ。この病害虫はあなたの台所の食酢を使って防除することができますよ食酢はバラの病害虫に忌避効果があり、しかも健やかな成長にも資する一石二鳥の優れもの!

本稿は手軽で安全なバラ栽培を楽しむ方法をあなたにお伝えするシリーズの第2弾です。バラ栽培における食酢の効能を紹介します。

 

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食酢の効能

どのご家庭にもある家庭用調味料の「食酢」を使った病害虫防除の紹介です。特定防除資材のひとつで、安全・安心でありながら確かな効果が認められています。

食酢の効能は以下の3つです

  • 窒素過剰を抑えて葉の成長を促進する
  • うどんこ病の防除効果
  • ハダニの防除効果

この3つのうち、窒素過剰は生育障害を引き起こす原因となるもので、他の2つはバラ栽培についてまわる病害です。

まず窒素過剰の問題点から説明していきたいと思います。

 

窒素過剰ってなに?窒素過剰だと病害虫に弱いバラになる

窒素(チッソ)は、リン酸・カリウムと並んで植物が育つうえで中心的な役割を果たす3要素のうちのひとつで、植物の生育に最も大きくかかわる養分です。植物体内での成長に作用します

茎や葉は植物体内のタンパク質をもとに作られますが、このタンパク質の材料はアミノ酸という物質です。アミノ酸は窒素と有機酸という物質とが結合することで作られます。

 

つまり、

窒素+有機酸→アミノ酸→タンパク質→茎や葉へ

となるわけですね。

 

ところが、この基礎的な材料である有機酸が不足したり窒素が増えすぎるなどによりバランスが崩れた場合には、結合先をなくした窒素は行き場を失います。これが窒素過剰です。

窒素過剰になると、

  • 茎や葉が緩慢に生育する
  • アブラムシをはじめとする害虫に弱くなる

などの症状が生じます。葉の状態として色が特に濃くなる(=濃緑色)ので日頃よく観察されていると気づくことができます。

窒素過剰の状態をひとことで言えば、

窒素過剰は植物が生育不良に陥るため軟弱に育ち、病虫害に弱いバラに育つ

ことを意味します。窒素過剰で良いことはありません。

植物が求めている必要分以上の窒素はむしろ有害となり、消化させる必要があることを知っておいてほしいと思います

 

1つめの食酢の効能―有機酸を補う。そのため窒素過剰が解消に向かう

窒素過剰は有機酸と釣り合いが取れていない状態により生ずるわけですから、この有機酸を補ってあげることは窒素過剰の解消につながります。

食酢の効能はまさしくこの有機酸を補う効果にあらわれます。食酢を散布することで有機酸が増えると、行き場を失っていた窒素は有機酸と結びつくことができるため過剰分は次第に薄れ、やがてアミノ酸、タンパク質へと生成されていくことで植物の健全な生長へと収束されます。

食酢の散布により窒素過剰を抑えることでバラは健全に生長していくことができるわけですね。

 

まとめると、

  1. 窒素過剰の状態=窒素と有機酸が釣り合いが取れていない状態=有機酸の不足
  2. 食酢を散布する→有機酸が増える
  3. 増えた有機酸と過剰だった窒素が結びつきアミノ酸に合成される
  4. アミノ酸が存在することでタンパク質が合成される
  5. そして葉や茎が作られる→健全な生長へと促される

 

窒素過剰となっている原因

最も多く見受けられる原因肥料のあげすぎです施肥を行う際に肥料の成分を確認することで窒素過剰を防ぐことができます

 

その他の食酢の効能

2つめの食酢の効能―うどんこ病の防除効果

バラ2大病のひとつ「うどんこ病」の発病初期に食酢を散布することで防除することができます蔓延時には不充分なので常日頃からよく観察し、発病初期に見逃さずに散布するよう心掛けることが大切です

食酢を使っていると「有機栽培」(有機JAS法)を名乗ることはできますが、「無農薬栽培」(農薬取締法)を名乗ることはできません。食図は農薬扱いとなっているからです。

※詳しくはこちら。

⇒ 食べて安全なはずの重曹や食酢がどうして農薬?農薬と非農薬との区別

 

安全性の点には問題ないので化学農薬の使用を抑えるためにも食酢をうどんこ病防除の方法として考えることが人にも環境にも優しくおススメです。

 

3つめの食酢の効能―ハダニの防除効果

雨の当たらない軒下や室内などの乾燥状態下でしばしば発生するのがバラの害虫ハダニです。

ハダニに対しては化学農薬の散布がより一層慎重であるべきことからこれ以外の対応が推奨されます。天然由来成分である食酢だからこそハダニ対策のローテーションの一環に組み込むのが良いと思います。

 

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どんな食酢を使えばいいの?食酢の種類について

基本的にはどの食酢でもかまいません。穀物酢や玄米酢などなんでもよく、とくに細かな種類にこだわる必要はありません。

ただし合成酢だけは避けましょう。

 

どうやってまけばいいの?使う道具と食酢散布のコツ

散布のために使う道具は霧吹きや噴霧器です。霧吹きは100円ショップでも販売されています。噴霧器はホームセンターなどで販売されており安い手動式のものなら1000円前後で販売されています。

大切なのは目的の違いにより以下のように倍率が違う点で、ここを間違えないようにしましょう。

 

有機酸を補い窒素過剰を抑えるための散布濃度とコツ

水で200倍程度に薄めます

散布のコツは葉や植物全体に散布するようにします

 

うどんこ病とハダニ対策のための散布濃度とコツ

水で500倍程度に薄めます

散布のコツは葉裏を中心に行うことですうどんこ病の菌やハダニは葉裏に潜んでいるからですただ、葉表にも散布しておきましょう

 

 

本稿のまとめ

さて、いかがだったでしょうか。

本稿ではスーパーなどで販売されている食酢を使ったうどんこ病とハダニの防除方法や窒素過剰を解消する必要性について説明してきました。

本稿で紹介する食酢はスーパーで簡単に手に入れることができる安全な材料でありながら、これがなかなか目を見張る効果を見込めます。安全性と効果の兼ね合いから見てこの結果は上々ではないでしょうか。ぜひ普段の病害虫の防除に組み込んでみてください。

本稿が皆様のより良い暮らしに役立てば幸いです。あなたもバラと一緒に暮らす生活を始めてみませんか?

 

写真・記事の無断掲載・転載を禁止します。

Sentence:花田昇崇/Photo:店舗スタッフ

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