フロリバンダ(F)ってなに?|樹形の特徴|枝の先端がブーケのように咲く品種の楽しみ方

  • Pocket
  • LINEで送る
世界中で愛されるフロリバンダローズの銘花「アイス・バーグ」(別名、シュネーヴィッツェン)が複数写っている拡大写真。白く純白の花姿がとにかく美しい。

バラの本などの品種紹介の記事にしばしば登場する「フロリバンダ(ローズ)」という言葉。

ハイブリッドティー?シュラブ?フロリバンダ・・・。バラの分類は多くあり過ぎて混乱してしまう。。。

そんなあなたにお届けする内容が本稿です。「フロリバンダってどんなのだろう?」と疑問をお持ちのあなたにシンプルに説明しています。

 

Sponsored Link

 

木立ち性・フロリバンダという樹形

世界中で愛されるフロリバンダローズの銘花「アイス・バーグ」(別名、シュネーヴィッツェン)が花壇一面に咲きほこっている写真。花数はざっと30~40程度。さながら純白の海のよう。

世界中で愛される銘花「アイス・バーグ」(別名:シュネーヴィッツェン=白雪姫)はフロリバンダを代表する品種

 

フロリバンダとは、バラの樹形のひとつです。

バラの樹形には様々なものがあり、自立できずに支柱などで支えてあげることが必要な樹形(シュラブ・クライミング)や、反対に支柱などがなくても自立することのできる樹形もあります。

支柱がなくても自立できる樹形を木立ち性(ブッシュ)といい、この木立ち性を構成する代表的な系統が今回紹介する「フロリバンダ」と、その他に「ハイブリッドティー」や「ミニアチュア」などがあります

ここ広場の多数の記事において、単に「フロリバンダ」と表記せず、「木立ち性・フロリバンダ」や「木立ち性・ハイブリッドティー」などと木立ち性であることを付け足している理由は分類の明確さを少しでもあらわしていきたいと考えているためです。

 

Sponsored Link

 

フロリバンダ(ローズ)の特徴

フロリバンダの誕生

フロリバンダは1924年に第1号品種(「エリゼ・ポールセン」)が発表された系統で、登場から100年と経ていない比較的新しい系統です。1867年以降にできあがった系統であるため、いわゆる「モダンローズ(現代バラ)」に属する一系統ということになります。

「ハイブリッドティー系統」と「ポリアンサ系統」の交雑により、双方の特徴が混じり合った新たな系統として産声をあげました

 

ポリアンサ系統:マダムノルベルラヴァヴァスール

「マダム・ノルベルラヴァヴァスール」(ポリアンサ系統)

 

双方それぞれの特徴はおおむねこの5つです。

  • ハイブリッドティーの特徴:大輪系
  • ハイブリッドティーの特徴:四季咲き性
  • ハイブリッドティーの特徴:芳香
  • ポリアンサの特徴:房咲き
  • ポリアンサの特徴:小輪系

この5つの特徴が組み合わさりフロリバンダという系統の特徴が生み出されています。

 

フロリバンダの特徴

フロリバンダローズの特徴の一つである枝先の房咲きの様子。先端部分が分岐し、その先につぼみが3つついている。

房咲き=先端部分が分岐し、その先につぼみをつける

 

ほとんどの花は中輪で、房咲きとなるため開花時の花数が多い四季咲き性丈夫で育てやすいが、香りが強い品種は少ない

これがフロリバンダ品種一般にみられる特徴です

 

フロリバンダ系統のすべてに香りがないわけではない。木立ち性・フロリバンダ品種「ショッキング・ブルー」は圧倒的に強い香りを放つ芳香品種。

木立ち性・フロリバンダ品種「ショッキング・ブルー」はフロリバンダ品種には珍しく、極めて強い香りを放つ芳香品種

 

多くの品種が枝先に房となって花を咲かせるためフロリバンダ品種はブーケのようにも見える豪華さを誇りますこの特徴から「花を束ねる(=フロリバンダ・Floribunda)」という名称になりました。切り花用に流通しているスプレーバラもこのフロリバンダ系統です。

なお、片親がハイブリッドティー系統なので、フロリバンダはハイブリッドティーとは親子関係にあると言えるでしょう。

また、同じく片親であるポリアンサ系統の強健さを継承しているので育てやすく初心者向きの品種が多いのも特徴です。

 

木立ち性・フロリバンダ品種「ブライダル・ピンク」の房咲きの様子。複数のつぼみのうち、4花が開花した写真。残る10以上のつぼみも次々と開花を控えている。

木立ち性・フロリバンダ品種「ブライダル・ピンク」の房咲きの様子。複数のつぼみが時間差で徐々に開花していく。途切れることなく花を楽しみたいあなたにはフロリバンダ品種がおススメ

 

フロリバンダ品種を楽しむコツ

世界中で愛されるフロリバンダローズの銘花「アイス・バーグ」(別名、シュネーヴィッツェン)の拡大写真。純白の花が4輪、たわわに咲いている。花は開いている。

「アイス・バーグ」。白雪姫の名に恥じない純白の花色。この純白のブーケに魅了される者があとを絶たない

 

フロリバンダのつぼみは時間差で開花する

紹介した写真でご覧いただいたように、フロリバンダ品種は一枝に多くの花を咲かせるのが特徴です。

ただこれらの花が一斉に開花してブーケ状に咲きそろうわけではなく、時間差で開花していくことを知っておくと良いと思います

まず枝先のつぼみのうち、中央付近の花が他に先んじて一番に開花します。それからしばらく遅れて(数日後に)他のつぼみが開花を迎えます。この場合、養分の大部分を最初の花がもっていってしまっているため、他のつぼみは小さく貧弱になりがちです。

 

木立ち性・フロリバンダ品種「パーマネントウェーブ」の開花写真。フロリバンダの特性である房咲きの様子を強調した写真。複数のつぼみが花の近くにあがっていることを撮影した。

木立ち性・フロリバンダ品種「パーマネント・ウェーブ」。このように枝の中央付近のつぼみが他のつぼみに先立って開花するのがフロリバンダ品種の特徴

 

開花を統一し、花の大きさを均一にする

そこで開花時期を調整し、併せて花の大きさをなるべく均等にするために、中央のつぼみは咲かせずにピンチ(摘蕾=てきらい)してしまいましょう

ピンチのタイミングは、咲かせる前の段階であればそれで大丈夫です。しかしできればなるべく早めに行うのがよいでしょう。落とすつぼみですから。

中央のつぼみをピンチをすることでその他のつぼみに養分が均等にわたるようになり、大きく咲きますこれらのつぼみを一斉に開花させることでブーケのように咲きそろえることができます

こうすることでフロリバンダ品種を一層楽しめるようになります。

なお、このような中央のつぼみのピンチはフロリバンダ品種で積極的に行うものの、ハイブリッドティーでは行ってはいけません。ハイブリッドティーでは中央のつぼみではなく側のつぼみをピンチします。

詳しくは 側蕾(ソクライ)のススメ|ハイブリッドティーは豪華に咲かせて一輪の美を楽しもう をご覧ください。

 

 

本稿のまとめ

さて、いかがだったでしょうか。

本稿ではフロリバンダ(F)という樹形の特徴や楽しむコツについて説明しました。フロリバンダの特徴を知ることでバラの樹形の理解が進み、あなたにとってより良いバラを楽しむ手助けとなれば嬉しく思います。

本稿が皆様のより良い暮らしに役立てば幸いです。あなたもバラと一緒に暮らす生活を始めませんか?

 

写真・記事の無断掲載・転載を禁止します。

Sentence/All photos:花田昇崇

Copyright © 2016 五感で楽しむ薔薇の専門店 ローズフェスタ All Rights Reserved.

 

Sponsored Link

 

  • Pocket
  • LINEで送る

バラに包まれる暮らしの提案。『五感で楽しむ薔薇の専門店 ローズフェスタ』でバラ体験

数千年の昔から我々を魅了し続けてきたバラは限りない魅力に包まれています。

見てよし、香ってよし、身に纏ってよし。そしてもちろんプレゼントの定番といえばバラ。

バラの楽しみ方はひとつではなく、使い方・楽しみ方はあなた次第です。

当店は“バラを視覚、味覚などの五感で楽しむ”ことをテーマにバラにまつわるアイテムを“厳選して”取り扱っているECショップです。

  • バラを実際に育ててみたい。
  • 手芸素材のバラを探している。
  • 食用バラ(エディブルローズ)に興味がある。
  • お洒落なバラ雑貨を探したい。
  • バラ柄のアイテムを探したい。

etc...

バラ好きのあなたにお届けするバラに包まれた暮らし、「五感で楽しむバラ体験」提案しています。

バラのことなら『五感で楽しむ薔薇の専門店 ローズフェスタ』まで。

お気軽にご訪問ください。

 

 


バラ体験 五感で楽しむ薔薇の専門店 ローズフェスタ ページに移動する

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*